運輸部 神戸三宮駅 首席助役 小寺 健一
阪神電車では、駅ホームからの転落事故を防ぐため、可動式ホーム柵の設置工事を進めています。
その先駆けとなった神戸三宮駅では、ドアの位置が異なる他社の車両にも対応するため、1番線・3番線ホームには「引き戸式」、2番線ホームには「昇降ロープ式」と、2種類の可動式ホーム柵を採用。
1つの駅に混在する異なる機構のホーム柵を安全に運用するためには、乗務員と駅係員の確実な連携と、柔軟な対応力が求められます。
「お客さまの安全のために全力で対応する」それが阪神電車の姿勢です。
2015年3月にスタートした大阪梅田駅改良工事の先駆けとして、2021年10月、可動式ホーム柵を備えた新1番線が完成。
新1番線への切替工事では、携わるすべての部署が連携し一人ひとりが着実に役割を遂行。無事、始発の刻限までに完了しました。
全ての工事が完成するまでの間、お客さまにはご不便をおかけいたしますが、工事中であっても安全に駅をご利用いただけるようより一層、誠実な対応を心がけてまいります。
「お客さまに喜ばれるサービスを提供する」
それが阪神電車の姿勢です。
通信管理事務所は、信号機や転てつ機、踏切、ATS装置など、電車の安全運行に関わる信号設備の保守・管理を行っています。
管理する設備は多岐にわたり、全てのメンテナンスを確実に行うには、幅広い知識と豊富な経験が必要です。
正常な状態を頭に刻み込み、「いつもと違う何か」を見つけ出すことで事故や故障を未然に防ぎます。
「一途に安全な環境を守り続ける」それが阪神電車の姿勢です。
阪神電車では、安全な鉄道運行を未来にわたり継続していくために、鉄橋や高架などのメンテナンスや駅の改良工事などを綿密なスケジュールと工程管理のもと推進しています。
橋脚の耐震補強工事、洪水や津波に備える駅の浸水対策、お客さまがホームから転落することを防ぐホームドアの設置など、最新技術を採り入れながら、安全・安心な駅・施設を整えていきます。
「未来の安全のため、経験と想いをつなぎ続ける。」
それが阪神電車の姿勢です。
クリームとバーミリオンのツートンカラーで親しまれてきた赤胴車が、2020年6月、惜しまれつつも運行終了。新デザイン車両にバトンを渡しました。
「甲子園号」、「タイガース号」、「トラッキー号」、「TORACO号」と名付けられた個性的な4編成は、お客さまに、より快適に楽しくご乗車いただくことはもちろん、安全運行を守る乗務員や整備員が取り扱いやすいよう様々な工夫を盛り込んでリニューアルした車両です。
これからも、より安全で快適な車両設計を目指す熱意と全力で安全運行を守る確かな運転技術を、次の世代へと継承していきます。
「安全と快適を追求し続ける」それが阪神電車の姿勢です。
電力管理事務所は、24時間・365日体制で、電車を動かす「血液」とも言える電力を常に安定して供給するため、設備の保守・点検を行っています。
また、台風などの自然災害により電力供給が途絶する事態が発生したときは、現場へ赴き、安全を確認し、1分1秒でも早い復旧に取り組みます。
電力供給を守るという誇りを胸に先輩たちが築いてきた技術と感性は、業務を共にしながら、次の世代へと受け継ぎます。
「電力と、それを守る誇りを繋いでいく」それが阪神電車の姿勢です。
最終列車から始発列車までの限られた時間で行う高架切替工事。
遅らせることができないという緊張の中、綿密な計画に基づいて、無事に切替工事が完了。
これにより11の踏切がなくなり、沿線の安全と利便性の向上に貢献できたことは、スタッフ全員の大きな喜びとなりました。
「沿線のみなさまが暮らしやすいまちをつくる」それが阪神電車の姿勢です。
阪神電車では、より快適にご乗車できる新型車両の設計に取り組んでいます。
新しい技術で試行錯誤を重ね、乗車するお客さま、乗務員など使う人に優しい車両を目指して設計します。
また、新造された車両は20年を目処に、最新車両のサービス水準に合うようにリニューアル工事を行います。どの車両に乗っても快適な設備と乗り心地を提供できるよう計画的に工事を進めます。
「常に心地よい最新の車両設計を」それが阪神電車の姿勢です。
扉の開閉操作や、出発時の側面監視など、お客さまが安心してご乗車できるよう努めています。
また、車内放送では聞き取りやすい放送を常に考え、異常時には落ち着いた放送でお客さまに不安を抱かせないことを心がけます。
日々、必要なスキルは増えていますが、向上心を持ち、より良いサービスを目指します。
「安心して気持ち良くご乗車いただく」それが阪神電車の姿勢です。
踏切での交通遮断や事故を解消する鉄道の高架化工事。
多様な技術チームが一丸になって安全に進めています。
鉄道を高架化すると、踏切が無くなり列車運行の安全性が高まります。同時に周辺道路の渋滞解消にもつながり、都市の活性化にも貢献します。
工事に携わるのは、土木・建築・電気・軌道など実に多様な技術部門のスタッフたち。
各部門が連携し、安全を最優先に工事しなければ、円滑に進めることはできません。
「より快適なまちづくりに地域の鉄道会社として貢献する。」それが阪神電車の姿勢です。
電車の運行状況など、お客さまに正確な情報を迅速にお知らせするために、旅客案内システムの開発に取り組んでいます。
いつでも、どこにいてもスマートフォンで最新の運行情報がわかる「阪神アプリ」もそのひとつ。お客さまのニーズの多様化、高度化に速やかに対応できるよう、様々なシステムの拡充に努めています。
「常にお客さまの立場で考える」それが阪神電車の姿勢です。
安全で正確な列車運行のために日々の点検や修理、トラブルへの迅速な対応に妥協はありません。
車両検査は、安全な列車運行の要。車両部検車課では10日以内に行う列車検査と、3か月以内に行う状態・機能検査を中心に車両の状態をくまなくチェックします。
また、運行中の列車に万一トラブルが発生したときは、運輸部と密接に連携しながら、必要となれば迅速に現場にも駆けつけて対応します。
快適に電車をご利用いただくためには、どんなに小さな不具合も見逃さない。「安全への妥協のない責任感が誇り」それが阪神電車の姿勢です。
目の不自由なお客さまを見かけた際は、何かお手伝いができないか、積極的にお声かけするように努めています。ご希望であればお手伝いさせていただき、安全にご乗車されるまでしっかりとサポート致します。
お客さまが必要とされていることは一人ひとり違うことを意識し、親身になってお客さまに接することで、サービスの向上に努めています。
※白杖の取り扱い方については、歩行訓練士の指導に従ってご利用ください。
電車が当たり前のように線路を走り、時刻通りに来る毎日を守ることこそが保線の仕事。全長48.9kmの線路をくまなく見て回り、レールの傷や摩耗、歪みなどを点検・補修します。
「安全・あんしん・快適」を守るため、線路のどんな些細な変化も見逃さない積み重ねた技術を次代に受け継いでいきます。