車掌篇

列車の一番後ろから安全で快適な運行を守ります。

運輸部 東部列車所 車掌士 辻󠄀克也

「事故防止」と「よい接遇」が運輸部の2大目標です。

運輸部東部列車所で、車掌業務を行っています。車内放送のほか、列車の扉の開閉操作、列車出発時には側面監視など安全確保の大事な役目も担っています。
運輸部には二大目標があります。一つは「事故防止」。どうすれば事故を未然に防ぐことができるかを常に考えて操業しています。列車の扉の開閉操作はお客さまの安全を第一に考え、ひと呼吸置いた操業を。列車の側面監視はいつでも電車を停止させられるよう、常に非常ブレーキに手を添えています。
もう一つは「よい接遇」です。車内放送では、お客さまの立場に立ち、わかりやすい放送をするように心がけています。

様々な事態を事前に予測して、迅速な対応ができるよう常日頃からイメージトレーニングに務めています。

乗務中は、何が発生するかわかりません。そのために、様々な事態を予測して迅速に対応できるよう、新人の頃からイメージトレーニングをしています。その大切さは先輩から教わりました。特に地震や台風などが発生した時は、お客さまに状況をいかにわかりやすく伝えることができるか、難しい役割ですが、やりがいを感じる部分でもあります。

お客さまにお褒めいただいたときは、役割の大きさに、身の引き締まる思いでした。

仕事で誇りに思えるのは、お客さまにお褒めいただいた時です。車内巡視をしている時に「聞き取りやすいですね」とお褒めをいただくことがあります。自分の放送がお客さまに届いていることがわかり、その役割の大きさに身も引き締まり、これからも頑張ろうと思いました。

より細やかな案内ができるようになり、車掌としてのやりがいが広がっています。

関西を観光するために、海外からお越しになるお客さまが増加しています。少しでもわかりやすく、丁寧な対応ができるように心がけています。今年から「係員支援端末」の導入で、最大4カ国語での自動放送が可能になりました。各列車の走行位置や遅延時分なども確認できるようになり、お客さまにより細やかな案内が可能となりました。車掌としてのやりがいも広がっていますね。

車掌としての技術をもっともっと磨いていきたいです。

自分の声を使って放送で様々なことを案内する車掌という仕事には、学生の頃から憧れていました。車掌は扉を閉めた後、安全が確認できれば運転士に対して出発合図のベルを送るのですが、車掌として初めて出発合図を運転士に送り、電車が動き出した時の感動は、今も鮮明に覚えています。車掌の仕事は、一日一日の積み重ね。その時々の操業に全力で取り組み、車掌の技術をもっともっと磨き続けます。