武庫川線 車両更新篇

運転技術も車両も次の世代でより良いサービスへと進化する。運転技術も車両も次の世代でより良いサービスへと進化する。

運輸部 東部列車所 運転士 西浦 宏造(写真左)
車両部車両課 馬瀬 敏行(写真右)

武庫川線を新デザイン車両の4編成が運行開始。阪神電車ならではのデザインで愛される電車を目指します。

馬瀬
今回甲子園球場やタイガースに関連する4種類のデザイン車両を誕生させました。
本線を走っていた普通車の5500系をリニューアルしましたが、武庫川線を走る車両なので、ワンマン運転に対応させ、自動放送装置を設置しました。
また、2両編成で朝夕ラッシュ時の輸送に対応できるよう、客室の一部をフリースペース化することで、たくさんのお客さまが乗れるように工夫しました。
「タイガース号」と「甲子園号」は伝統を大事にしたデザインに。「TORACO号」では、一部の座席に座るとトラ耳をつけているように見える「TORACO SPOT」を設置しています。
「トラッキー号」は、お子さまがマスコットと一緒に乗っている気分を味わえるデザインにしました。

赤胴車から新デザイン車両へ安全な運行への心がけや技術はしっかりと継承していきます。

西浦
運転士になった頃は、本線を走る急行系の車両のボディーカラーは全て「赤胴車」でした。
当時は8000系の新型車両がすでに走っていたので、今回運行を終了した「赤胴車」は、既に古い電車の佇まいがありました。でも、当時の他の車両に比べると操作しやすく、乗務できると嬉しかった記憶があります。
電車の運転士は国家試験に受からなければなれません。教習所で約四カ月筆記の勉強をしたあと、指導運転士、阪神電車では「運転の師匠」と呼んでいますが、一人の師匠について四カ月、運転実技の研修を行います。師匠につく四カ月の間は大変でしたが、その後は一人で乗務しなければならないため、研修期間に師匠からあらゆる運転技術を習得しようと必死になって勉強をしました。
後に、私も運転の師匠を経験させていただきました。「作業」を教えることは簡単ですが、その作業に込められた「技術」を理解してもらえるように伝えるという点がとても苦労しました。ただ人に教えることで、自分自身の技術を確たるものにし、私自身も成長できたと感じています。

赤胴車の独特のメンテナンス方法は、青胴車のメンテナンスに活かし、後輩へ引き継いでいきます。

馬瀬
今回引退した「赤胴車」は、かなり古くから走っていた電車で、「赤胴車」にしか設置されていない部品や先輩方が積み上げてきた独特のメンテナンス方法が多く、これまでたくさんの経験と知識を先輩から引き継いでもらいました。
現在、普通車両として活躍している「青胴車」の造りは「赤胴車」と似たところが多いので、先輩から受け継いだ「赤胴車」のメンテナンス方法を「青胴車」に置き換えて、後輩に引き継いでいるところです。

車両が高性能になるとともに安全への意識も高まり、より高い運転技術が求められます。

西浦
今の電車は、高性能で運転士が扱いやすくなっています。
ただ年々、安全への意識が高まり、運転士にはより高い運転技術が求められます。
若い世代の人は大変かと思いますが、私の経験談、特に失敗談に近い経験談を伝えていきたいです。
自らの恥の部分を他人に話すことは勇気が必要ですが、同じことを繰り返さないようにその失敗談を伝えて、運転の技術を向上させながら、次の世代が引き継いでもらえたらと思います。

これからもより安全で快適に、お客さまに愛される車両と運転を考えていきたいです。

西浦
新デザイン車両の試運転を担当した時に、ホームで乗車待ちをしていたお客さまの多くが撮影をされていました。私も今までいろいろな電車を運転しましたが、今回の新デザイン車両ほど心踊らされた電車はありません。今後もたくさんの方に利用していただきたいと思います。
馬瀬
今回の新デザイン車両へ置き換えた経験は、他の車両の仕事でも必ず活かせると思っていますので、今後も安全で快適な車両を提供していきたいです。
また、今回の経験を後輩に伝えることでもっとお客さまに愛される車両が増えればいいなと思います。
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