トップメッセージ

阪神電気鉄道株式会社
代表取締役・社長
久須 勇介

 皆様には、平素から当社の事業活動にご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 この度、2023年4月1日付けで、社長に就任いたしました。
 2020年度から猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響により、当社を取り巻く経営環境は激変しています。このような時に、社長の大任を担うこととなり、誠に身の引き締まる思いです。

 当社は、設立から120年を超える長い歴史を有し、安全を最優先とした経営に重きをおきながら、鉄道事業をはじめとした多くの事業を展開するとともに、阪神・淡路大震災など、幾多の苦難を乗り越えてきました。また、現在は、阪急阪神ホールディングスグループの中核会社として、都市交通事業、不動産事業、スポーツ・エンタテインメント事業、情報・通信事業等の多彩な事業をグループ会社とともに展開し、その存在感を遺憾なく発揮しています。
 そのような中、当社では、コロナ禍を契機に加速した社会経済環境の変化(いわゆる「ニューノーマル」)に対応するとともに、SDGs(持続可能な開発目標)、カーボンニュートラル等の社会課題の解決を図りながら、当社グループが持続的な成長を遂げていく姿を明確に示すため、2022年3月、経営の基本方針を更新するとともに、新たな長期ビジョンを策定しました。
 この長期ビジョンで掲げる3つのビジョン(①魅力あふれる沿線の創造、②ブランド価値経営の推進及び③デジタル技術によるビジネスモデル・業務プロセスの変革)を実行するとともに、サステナブル経営の推進にも取り組むことにより、当社グループの中長期的な発展と持続可能な社会の実現を両立していくことが、私の大きな使命であると考えています。

 これからもより多くのお客様に「安心・快適」そして「夢・感動」をお届けしていくために、これまで培ってきた良き伝統を継承しつつ、あらゆる変化に怯むことなく、スピード感をもって対応してまいりますので、一層のご支援とご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2023年4月