阪神電気鉄道では、小学校に入学する沿線(大阪市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市。一部を除く。)の子どもたちへの入学祝いとして、2008年春から「阪神電車オリジナル下敷き」を贈呈しています。裏面の「阪神電車沿線マップ」では、阪神沿線の特徴的なスポットを紹介し、子どもたちが自分の住む街に興味を持ち、地域について学ぶきっかけになることを目指しており、これまで約30万枚を贈呈しました。表面デザインについて、2023年から2025年にかけては、“電車のマナーを守ろう!”をテーマに、鉄道を利用するシーンを「ホーム編」、「乗車・降車編」、「車内編」の三つに分け、マナーの悪い例や困っている人などを分かりやすいイラストで描いています。
2020年から2022年にかけては、”電車に乗ってみよう!”をテーマに作成しました。成長に伴い利用機会が増加する鉄道の様々なマナーについて、良い例、悪い例、そして困っている人などもイラストで描いています。子どもたちが主人公だったら、「ホームへあがるとき」「電車にのるとき」にどんなことに気づき、何ができるのかを、友達、保護者、先生などと話し合うことで、沿線の次世代を担う子供たちに、マナーについて考える機会を作っていただきたいという想いを込めています。
2017年から2019年にかけて、”みんなが困るアカンを探せ!”というテーマで作成しました。あえて正解を明示しないことで、「マナー」というテーマを通じ、自分自身で物事を考えるきっかけづくりを図っています。沿線の次世代を担う子どもたちに、マナーについて考える機会になればという思いを込めてデザインしました。
2012年・2013年は、”電車のマナー検定”をテーマに、5問のクイズに答えてもらい、子どもたちがマナーに興味関心を持ってもらいやすいようにデザインしました。2010年には、”電車に乗るときはマナーを守ろうね”とし、注意してほしい言動を可視化することで、子どもたちが電車を利用する中で気づきやすいようにデザインしました。
2009年に”阪神電車のお仕事を紹介します”、2015年に”阪神電車のお仕事探検隊!”、2016年に”阪神電車お仕事すごろく”を作成しました。子どもたちが良く見る運転士などのほかにも、多くの人が安全運行に関わっていることを、下敷きを通して伝えることで親しみやすさを感じてもらえるようなデザインにしました。