阪神“たいせつ”ストーリー

Vol.15

私たちが届けてきた
『ほんまもん』とは

写真左:初代5001形(ジェット・カー試作車) 写真右:阪神園芸(大阪梅田ツインタワーズ・サウスの壁面緑化)

写真左:初代5001形(ジェット・カー試作車)
写真右:阪神園芸(大阪梅田ツインタワーズ・サウスの壁面緑化)

開業以来、技術を駆使して鉄道の安全性・快適性を追求

阪神電気鉄道は、開業以来、様々な技術を駆使して、鉄道の安全性や快適性を追求してきました。例えば、1950年代、平均駅間距離が1km弱と短く、ラッシュ時の集中度が高い阪神電車に必要な高加速・高減速の性能に優れた普通用の車両(ジェット・カー)を導入。1971年には私鉄業界で初めてコンピューターによる列車運行管理システムを開発しました。また、1993年開通の野田~梅田間の地下新線工事では、当時、世界最大径の土圧式シールドマシン(愛称:虎太郎)を投入しました。

土圧式シールドマシン「虎太郎」

土圧式シールドマシン「虎太郎」

鉄道技術を応用・進化させ社会の発展に貢献

そして、阪神グループは、鉄道事業で培った技術を応用・進化させ、多方面から社会の発展に貢献すべく、日々努めてきました。1957年の車両清掃の内製化開始から、ビルの保守・管理やメンテナンス、更にはコンピューター事業の分野にもすそ野を広げ、交通システム、DX推進支援をはじめとするエンタープライズソリューション、eコマースなどのインターネットソリューション、医療システムなどにも事業領域を拡大してきました。

旅客案内システム(大阪梅田駅)

旅客案内システム(大阪梅田駅)

情報・通信/建設・環境のプロフェッショナルとして

更に阪神グループでは、道路・橋梁などの土木工事、環境に配慮した基礎工事、様々な用途の建築工事、リニューアル工事のほか、オフィスビルや商業施設、鉄道施設、野球場などの電気設備工事、空調・衛生設備工事、化学プラントの計装工事なども展開。緑化に関する企画・デザインから造園工事、運動施設の整備・維持管理、公園施設等の運営管理なども行っています。情報・通信や建設・環境の分野でも、阪神グループは多くの方々の“たいせつ”に日々寄り添い続けます。

ハンシン建設

ハンシン建設

120th アナザーストーリー

阪神電車といえば赤胴車/青胴車

阪神電車では、1958~59年にかけて、通勤タイプの急行用車両3301形4両、3501形20両を新造しました。性能は従来の特急用3011形と同じでしたが、客室は通勤用に適するよう工夫され、片側3扉、座席にはロングシートを採用しました。これらの車両は上部がクリーム色、下部がバーミリオン(赤)に塗り分けられ、当時人気の漫画キャラクターであった赤胴鈴之助にちなんで「赤胴車」と呼ばれました。その後、長らく阪神電車の急行用車両=赤胴車の時代が続きましたが、9000系・9300系の登場や8000系のリニューアル等により徐々に姿を消し、遂に2020年6月、武庫川線で運行していた最後の赤胴車(7990・7890形)が、コロナ禍の中、ひっそりと引退しました。あれから5年。開業120周年を迎えた阪神電車では、多くのお客さまから「赤胴車を復活させてほしい」との熱いご要望を受け、周年関連施策の一環として、急行用8000系車両(全19編成)を「赤胴車」デザインに順次変更することを決定し、2025年5月22日から運行を開始しています。
また、駅間距離が短い阪神電車では、ラッシュ時の集中度が高い近距離通勤電車として、高加速・高減速の性能に優れた普通用車両が求められました。そこで、1958年に試作車として初代5001形を開発。「ジェット・カー」と呼ばれた同車による試験と検討を経て、1959~60年にかけてジェット・カーの量産車30両(5101形・5201形)が制作されました。その客室には、ラッシュ時でもスムーズな乗降ができるよう、片側3か所に両開き扉を採用。外装はクリーム色とマリンブルーのツートンカラーで、急行用の赤胴車と対を成す形で「青胴車」と呼ばれました。その後、青胴車は1968年までに更に36両を増設、1977~81年には初代5001形や初期のジェット・カー量産車に代わって冷房装置付きの二代目5001形(32両)が導入され、普通車として長年ご愛顧いただきましたが、2021年から5700系(愛称「ジェット・シルバー5700」)への置換えが始まり、2025年2月に最後の青胴車(1編成4両)の運行が終了しました。

赤胴車/3301形<1960年代>

赤胴車/3301形<1960年代>

赤胴車/8000系(リニューアル前。尼崎駅付近)<2010年>

赤胴車/8000系(リニューアル前。尼崎駅付近)<2010年>

赤胴車/武庫川線で運行していた7990形(武庫川駅)<2015年>

赤胴車/武庫川線で運行していた7990形(武庫川駅)<2015年>

赤胴車塗装に復した8000系(野田駅付近)<2025年>

赤胴車塗装に復した8000系(野田駅付近)<2025年>

初代5001形(ジェット・カー試作車)<1958年>

初代5001形(ジェット・カー試作車)<1958年>

青胴車/5201形<1959年>

青胴車/5201形<1959年>

青胴車/二代目5001形(西宮駅~香櫨園駅間)<2009年>

青胴車/二代目5001形(西宮駅~香櫨園駅間)<2009年>

青胴車/二代目5001形(最後の1編成。魚崎駅)<2025年>

青胴車/二代目5001形(最後の1編成。魚崎駅)<2025年>