医療サービスが充実し、安心して住める沿線として
医療機関が充実した沿線環境を生かし、阪神沿線にある2つの特定機能病院(兵庫医科大学病院、神戸大学医学部附属病院)と連携した取組みを行っています。
医師による「阪神沿線健康講座」の開催や、沿線情報誌ホッと!HANSHINでの医療コラムの連載のほか、2016年8月には、子どもから大人までが最新の医療を体験しながら楽しく学べるイベント「HANSHIN健康メッセ」を初めて開催しました。
魅力あふれる沿線の実現のため、尼崎や甲子園エリアを「重点取組エリア」とし、地域の関係者(自治体、企業、大学など)と一緒に、阪神沿線の魅力を向上・発信する活動を行っています。
尼崎エリア
尼崎駅南側の寺町・開明町エリアにおいて、尼崎信用金庫と共同で『尼崎がさらに「住み続けたくなる」「訪れたくなる」「移り住みたくなる」「働きたくなる」街づくり』を目指した「てらまちプロジェクト」を2017年から推進しています。プロジェクトに賛同いただいた市民、地元の方々との協働により、地域交流イベントを開催するなど、同エリアの活性化に取り組んでいます。また、同駅の南側に近接する城址公園内には、2019年3月に尼崎城が再建され、PR施策などを尼崎市と連携して実施しています。
詳細はWebサイトをご覧ください。
甲子園エリア
甲子園駅周辺から甲子園海浜にかけたエリアの特色である、スポーツやレジャーを日常的に楽しめる豊かな環境を生かし、交流・定住人口増加を目指す活動です。西宮市や地域事業者・団体との連携により、「甲子園エリアPR媒体の発行」、「賑わい創出イベントの実施」に向けて取り組んでいます。
地域と共生するまちづくり
武庫川女子大学とはこれまで様々な連携施策に取り組んできましたが、鳴尾・武庫川女子大前駅高架下空間の有効活用策の検討を機に、2018年12月に包括連携協定を締結しました。2019年10月にオープンした「武庫女ステーションキャンパス」の活用など、今後も両者で鳴尾・甲子園エリアを中心とする沿線での「地域と共生するまちづくり」を目指します。
コミュニティ形成や子育て支援を充実
独立行政法人都市再生機構と地域の交流、暮らし、健康等の分野で相互に協力し、阪神沿線のUR賃貸住宅団地を中心とした地域の活性化に資することを目的とする包括連携協定を2020年3月に締結しました。
当社がこれまで取り組んできた「子育て支援」や「女性活躍支援」、「ウォーキング」などのイベントをUR賃貸住宅団地で実施しているほか、武庫川線で運用していた「赤胴車」の愛称で親しまれた車両を譲渡して武庫川団地内に設置し、地域のコミュニティ拠点としての活用を予定しています。
沿線の方が健康に、そしてつながるように
地域の方の健康づくりに役立ち、誰もが参加できるゆるやかなコミュニティの形成にもつながるようにとの思いから、これまで御影駅(御影クラッセ)、尼崎駅(中央公園)、西宮駅(六湛寺公園)にて、約1か月間、「阪神沿線ラジオ体操会」イベントを行ってきました。「駅前で毎朝6時30分に集まってラジオ体操をする」というシンプルなイベントですが、イベント期間終了後、地元の方にラジオ体操の運営を引き継ぎ、約100人が集まる朝の恒例行事として地域に定着しました。ラジオ体操で顔を会わせることをきっかけに住民の方同士に交流が生まれるなど、新たな地域のつながりを生み出しています。
沿線風景の塗り絵と駅周辺マップがセットになったリーフレット
リラックス効果のある手軽に始められる趣味として、20代から40代の女性を中心に人気の「大人の塗り絵」。
阪神電車では、神戸を中心に活動し、やさしいタッチのイラストで定評のある「もふもふ堂」とタッグを組み、阪神沿線の風景を描いた大人向けの塗り絵リーフレット「ぬりえ旅 阪神」を制作しました。
阪神沿線の風景をイラスト化した塗り絵を楽しんでいただくとともに、そのスポットへの興味喚起・おでかけ促進を図ることで、沿線の魅力を再発見していただくことを目的とした取組みです。
駅周辺で活動する人同士の新たなつながりを形成
2018年から阪神沿線にお住まいの方、通勤・通学をしている方を対象に、阪神甲子園球場を舞台としたリレーマラソン大会を開催。
このイベントは、駅ごとに参加者を募集し、同じ駅の参加者を抽選で組み合わせたチームでゴールを目指していただくもので、普段同じ駅の周辺で活動している方々が、この大会を通じて交流し、ゆるやかなつながり(知縁)を形成するきっかけとなることを目指しています。
開催4年目となる2021年では、一部内容を感染症対策の観点から見直して、甲子園球場をランニングを通じて楽しんでいただけるイベントにしました。
阪神電車新在家駅高架下での沿線活性化プロジェクト
新在家駅周辺は、かつて近隣の工場で働く人でにぎわう場所でした。阪神・淡路大震災後には若いファミリーを中心とした新しい居住者も増え、新たな賑わいが生まれている一方で、同駅高架下に長い間空いたままの区画が存在していました。そこで、駅高架下の空き区画を活用し、新在家に縁と想いをもつ方々の飲食店開業を支援する沿線活性化プロジェクトを開始。マイクロ投資という個人による少額出資の仕組みを活用して、出店したいお店と、気に入ったお店を応援したい出資者をつなぎ、2013年5月から6月に全6店舗が順次開業しました。 さらに、神戸大学まちプロジェクト実行委員会と連携した地域イベント「まちTフェス 新在家編」等の開催や、空き区画を整備しレンタルスペース「En+新在家」を2015年4月から2020年9月まで運営するなど、高架下の新たな賑わいを創出する取組みを行いました。