ひとりの野球少年が阪神電車で出かけるいつもの人と街の風景で綴るショートムービー
1987年―30年前に作られたコマーシャルが今、甦る

プロローグ

  • 30年前は8000系が最新型車両でした。

「阪神沿線の魅力を伝える動画を作ろう!」―様々な案が浮かんで消え、時間だけが経っていきました。ちょうど、新企画のポスター「HANSHIN GRAFFITI」の制作が佳境を迎えていたとき、その中のひとつ、昔の写真を当時と同じシチュエーションで再現する「タイムスリップ写真館」が目に留まりました。

タイムスリップCMを作ってみたらどうやろ?

阪神電鉄では、30年前の1987年に「ぼくの街の阪神電車」というコマーシャルを制作し、長らくテレビで放送していました。「いつもの電車にのって〜シュッバダドゥブ シュッダブ〜」―憂歌団の印象的なブルースに乗せて、いつもの阪神電車の車内を描いたCMを、「今でも忘れられない」という声が寄せられていたのです。

今を描く

当時出演していた人に出てもらえないか―しかし、主役の少年すら見つけることができません。某テレビ番組に調査を依頼したのですが採用されず、実現の目処が立ちません。

ならば「阪神沿線の今を描こう」と、車両は8000系の急行から1000系の快速急行に、少年の帽子も阪神百貨店の紙袋も今のデザインのものに、乗客役の方にはタブレットやスマートフォンを持ってもらうことになりました。

ただ、おばあさんの荷物を網棚に載せる男性だけは同一人物。当時、社会人になりたてでCM制作に携わった方が今回は監督(!)ということで、再度出演していただきました。

  • タテじまだった帽子は今のデザインのものに。

  • 30年前はタブレットは当然ありませんでした。

  • 紙袋を持った男性は、30年ぶり2度目の出演。

地元のみなさんと作る ― 撮影当日

沿線活性化の様々なプロジェクトを通じて知り合った地元のみなさんに声をかけ、2016年12月3日土曜日午前8時40分、雲一つない青空の下、阪神電車尼崎車庫に大勢の方にお集まりいただきました。貸切列車に乗り込み、4時間以上かけて石屋川車庫までを2往復。和気藹々で撮影は進み、阪神沿線のリアルな「温かさ」「心地よさ」を見事に映像化することができました。

さらに、このムービーに欠かせないBGMも再度レコーディング。憂歌団のボーカル・木村充揮さんの、関西が誇る「天使のダミ声」は、30年の時を経て今も健在です!

  • いつもの車内に見えますが、実は貸切列車です。

  • 2016年12月3日、この日は雲一つない青空でした。

  • 撮影は4時間以上におよびました。

「ぼくの街の阪神電車」収録中の木村充揮さん
“シュッバダドゥブ シュッダブ〜”