阪神電車

project 未知への挑戦 プロジェクト

世界に誇れる街を目指して。 梅田1丁目1番地計画

  • 松山 大輔

    1992年入社
    不動産事業本部 開発営業室

    西宮市内連続立体交差事業や西梅田開発第Ⅱ期(ハービスENT)の基盤整備、西大阪線延伸事業(阪神なんば線)などの大規模プロジェクトを経験し現職に至る。

  • 南 圭祐

    2009年入社
    不動産事業本部 開発営業室

    人事部で採用担当、労務厚生担当を歴任。2016年4月から不動産事業本部に配属となり、本プロジェクトの担当に。

  • 土井 聡子

    2014年入社
    不動産事業本部 開発営業室

    入社1年目から本プロジェクトの担当として、オフィス商品企画やエリアマネジメント活動など梅田地区のまちづくりに携わる。

PROLOGUE
様々な鉄道路線が乗り入れ、数多の商業施設が立ち並び、人の波が絶えない梅田地区。言わずと知れた関西圏における経済の中心地であり、HANSHINをはじめ多くの企業が重要拠点として位置付けている。「梅田1丁目1番地計画」とは、この梅田地区にある大阪神ビルディングと新阪急ビルの建替計画のこと。両ビル間の道路上空を活用した建替えと、周辺公共施設整備を一体的に行うことで、都市機能の高度化や防災機能の強化、公共的空間の創出、良好な景観の形成などを図り、国際競争力の強化に資する快適で質の高いまちづくりを進めることを目指している。2022年春頃の全体竣工を目指す本プロジェクトの検討が開始されたのは2006年。長いスパンを見据えた一大プロジェクトであることがわかる。計画開始から現在に至るまで、若手、ベテランを問わず様々な社員がプロジェクトに関わってきた。HANSHINの想いの結晶でもあるこの計画に、それぞれの経験・長所を活かして取り組む様々な年代の3名の社員がいた。

計画を遂行するうえで
最初にぶつかった壁とは。

「梅田1丁目1番地計画」の検討を開始して最大の課題は、2棟のビル敷地の一体的利用と高容積率の確保だった。本計画地のポテンシャルを最大限有効活用するためには、どちらも欠かせないポイントだ。2009年に本プロジェクトの担当となった松山は、これらの課題の解決に取り組んだメンバーのひとり。「両敷地の一体的利用に関しては、道路上空利用を含め、あらゆる方策を検討しました。容積率に関しては、指定容積率の2倍である2000%の獲得を目指しました。いずれも当時、法的に認められていない、又は前例のないものであり、いかにして実現するか、非常に難しい問題でした(松山)」。
これらの課題解決のため、松山は幾度となく行政に足を運び、規制緩和獲得に向けて協議を重ねた。「本プロジェクトの意義を繰り返し説明し、この課題を解決することが、まちの活性化に繋がることを主張するとともに、協議先である大阪市と連携し国への働きかけも行いました。その結果、敷地の一体的利用については、法制度を変える契機となり、都市の国際競争力強化の観点から、道路上空に複数階の建物を建築し、商業利用することが可能となりました。容積率については、ビルの建替えに併せた周辺公共施設整備など、まちへの貢献度の高さが評価され、目標の2000%の獲得に繋がりました。この課題解決がなければ、本プロジェクトは始動できなかった、と言っても過言ではありません(松山)」。HANSHINが創業以来、積み重ねてきた、まちづくりに対する想いの強さがあったからこそ、この難題を解決できたと言える。

一大プロジェクトに
関わることに臆する若手は
ひとりもいない。
道路上空の活用及び高容積率の確保に関する課題が解決し、本格的な着工を迎えた「梅田1丁目1番地計画」。その着工年である2014年に入社した土井は、1年目から本プロジェクトに配属となり、オフィス商品企画や施設運営、広報を担当することになった。「当社の一大プロジェクトであり、社会的影響力の大きいこの計画に若手のうちから関われることにやりがいを感じています(土井)」。極めて大きなプロジェクトだが、オフィスゾーンのコンセプト考案やアイデア出しをはじめ、年次に関係なく日々積極的な意見交換が行われている。「積極的に意見が言えるHANSHINの企業風土も相まって、様々なアイデアが日ごとに生まれているのを実感しますね(土井)」。
良いアイデアは採用され、実際にビルに反映されることになるが、その内容を対外的に発信するのも土井の重要な役目のひとつだ。新ビルが持つ魅力を余すところなく伝えられるよう、パンフレットなどの広報物制作も担当している。「単に施設の紹介をするだけの広報物にならないよう、自分の想いを反映することに努めています。企画にしろ広報物にしろ、クオリティの高い仕事を手がけていきたいですね(土井)」。

一人ひとりのこだわりを
最大限、ビルに反映する。

2009年の入社以来、主に人事系の仕事を手がけてきた南。2016年4月に本プロジェクトに配属となった後は、オフィス商品企画・行政協議・周辺地権者協議・広報などに幅広く携わっている。「大規模プロジェクトである分、関係者は多岐にわたります。企画側として、技術部門や日常維持管理部門、社外の関係者と日々コミュニケーションを取りながら、円滑な業務遂行を目指しています(南)」。2018年春頃には第Ⅰ期竣工を迎えるため、日々その準備を進めている。そのなかでも、全体竣工となる2022年を視野に入れた施策を練ることが欠かせない。
「例えば、新ビルの目玉のひとつであるオフィスゾーン。竣工時はもちろんですが、将来的にも選ばれるオフィスであり続けるため、国内外の先進事例視察も行いながら、『このビルにしかない価値』を生み出すのが我々のミッションです。カンファレンスゾーンやスカイロビーも活用し、『自分が働くオフィスにあったら嬉しい』機能を形にしていきたいと考えています(南)」。快適でリラックスでき、かつコミュニケーションの活性化に繋がる空間の創出に向けて。プロジェクトメンバーが一丸となって、ビル全体の機能をフル活用した魅力の掘り起こしを進めているのだ。「先進のハード環境はもちろん、オフィスワーカーに対して福利厚生やおもてなしなどソフト的なサービスも提供することで、梅田のビジネス面での魅力をより高めたいですね(土井)」。まだまだ構想段階の企画も多い。ビル開業時には、そうした企画が「ここにこだわった」というポイントとして実現していることだろう。

この計画が、次代の梅田を創る。まちは時間とともに移り変わり、その時々のトレンドを映すもの。梅田のまちも例外ではなく、時代が求めるものを移す鏡として多くの人々の期待に応えてきた。「梅田1丁目1番地計画」が何年にもわたって綿密に進められてきたのも、“今”という時代のニーズを叶えるためだ。
「HANSHINは創業以来、西梅田開発など梅田のまちの更なる発展、活性化に取り組んできました。それらの経験を活かしながら、本プロジェクトを通じて梅田全体を活性化していければと考えています(松山)」
「HANSHINのまちづくりのDNAを継承しつつも、過去の前例にとらわれることなく、数年後、数十年後を見据えて新たな価値をつくっていきたいですね(南)」
「多くの人が梅田に抱いているイメージのひとつに“地下中心のまち”というものがあります。今回の新ビル開発と周辺公共施設整備によって、梅田を“地上を歩くのが楽しいまち”に変えていきたいですね(土井)」
このプロジェクトが完遂を迎えたとき、梅田はどう進化するのか。2022年の全体竣工は、ひとつの区切り。HANSHINはその遥か先を見据えている。これまでの100年も、次の100年も、決して挑戦をやめることはない。

次なる未知へ

このプロジェクトが終わっても、私たちのHANSHINでのキャリアは続きます。この経験を活かして、梅田のファンをもっと増やせるような施策をこれからも創出していきたいです。

先輩からプロジェクトメンバーへ先輩からプロジェクトメンバーへ

2018年のⅠ期竣工、2022年の全体竣工。残された時間はそう多くありません。また、関係者も多く、常に広い視野で物事を俯瞰しておく必要もあります。その一方、今後やらなければならないことはどんどん増えていきます。このような厳しい環境に置かれることになりますが、臆せず自分の意見を発信し、若い力を存分に発揮してください。そして、「魅力的なビル」「魅力的なまち」となるよう、チーム一丸となってプロジェクトを推進していきましょう!今後ますますの活躍を期待しています!!

松山 大輔
不動産事業本部 開発営業室